拒食症の治療期間や食事療法など

身体に対する治療とは

拒食症の治療はただただ太らせるというものではないです。極度な体重減少が見られる場合には朝昼晩の3食を規則的な時間に食べてもらうことから始めます。外来治療の場合は食事の管理などをきちんと家族が行っていかなければいけません。食べることによって拒否反応が出るのですが、それでも少しずつでもいいので食べることになります。少し食べるだけでは体重は増えないということを測ることで実感することでしょう。

標準体重の70%以下になっている場合は栄養状態が回復するまで入院治療が行われます。口から食べられないのであれば、鼻からチューブを通して直接栄養分を送り込みます。入院中は胃腸に負担が来ないことを確認しながら回数とカロリー数を決めるわけです。

拒食症に対する特効薬は何一つありませんので、我慢強く食事を取ってもらうことが大切です。精神疾患が見られるのであれば抗精神病薬を、骨粗しょう症が見られるのであればそれに対応する薬を投与します。

心に対する治療とは

身体的にとらわれがちですが、心に対するアプローチも重要です。物事の捉え方に対してゆがみや偏りがあったりしますので、それを是正していく必要があります。心に対するアプローチとして認知療法やカウンセリングが行われていきます。そこで拒食症に至るまでの原因を追究したりしますので、何といっても医師との信頼関係が欠かせません。

心と体というのはお互い深いところでつながっていますので、身体が良くなってくるにつれて心が変わることが期待できます。拒食がだんだん取り除くことによって、自分の心の問題にも向き合いやすくなります。自分で向き合えるのであれば治療効果が上がっていくことでしょう。

長期化するので家族のサポートが欠かせない

拒食症はどうしても長期化しやすいですし、外来通院が中心になりますので、それに伴う家族とのサポートというのも欠かすことができません。身体と心の両面からアプローチをして治療を行っていきます。