拒食症は具体的にどういう症状が出るのか?

拒食症の症状について周りの人が理解する場合に重要なのは、どういう考えがあって食べないのかということを確認しなければいけないということです。食べない理由としては肥満に関する恐怖や自分の自己評価の低さ、自分が太っているのではないかという思い込みなどがあるからです。これからわかることは、太ることについて相当恐怖を感じていることが分かります。

食事量が少ないからすぐに病気なのかと言うとそうではありません。それだけであれば単なるダイエットと同じようなものですが、そういう患者の場合は最低限取らないといけない栄養素を取れていないということが問題です。

食事量の低下以外に起こる症状

食事量が低下すること以外にもみられる症状というのがあります。一つ目は非常にやせているにもかかわらずダイエットをしないといけないということで、むやみやたらに非常に動き回るなどの行動を取ることがあります。二つ目は自ら食べ物を吐き出したり、下剤を乱用することで排泄するというようなことが見られます。三つ目はストレス解消の一環として拒食以外に自傷行動を取る場合もあります。

慢性的に食事量が低下するとなると脳にも栄養が届かなくなりますので、無気力やイライラ、集中力低下などの精神的な症状が見られ、二次的にうつ病や不安障害にかかることがあるでしょう。精神的な症状だけでなく低体温症や骨粗しょう症、無月経、不整脈などの身体的な症状も現れてくるでしょう。

一番怖いことは栄養出張や免疫力の低下によって命が脅かされることです。拒食症から感染症にかかって最終的に死亡したという例もあるほどですので、甘く見ないほうがいい病気の一つです。

どうやって食べさせるかというのが難しい

拒食症は食事量が低下することによって精神的や身体的に何らかの症状が出てくる病気の一つです。無理やり食べさせても根本的な解決になりませんので、どういう考えがあって食べないのかということをしっかり聞いてそれを解消する必要があります。